インフラサポート協同組合

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技能実習生の声2021.02.04

デイン トゥン ラム(DINH TUNG LAM)さん 26歳

株式会社サンセイ

これからは日本人の働き方を早く身につけること

株式会社サンセイで技能実習生として働くデイン トゥン ラム(DINH TUNG LAM)さん(26歳)にお話を聞きました。

ラムさんは、ベトナムの首都ハノイに隣接するフート省タムノン県(TAM NONG-PHU THO)出身です。フート省は、紀元前の遠い昔にベトナム北部を初めて統一したフン王朝に関連した寺院や祠、廟の遺跡群「フン王歴史遺跡群」がある歴史的に由緒ある土地です。地元の春祭りに演じられる伝統歌謡「ハット・ソアン」は、ユネスコの無形文化遺産として登録されています。

日本で働く技能実習生

実習はなれましたか?

日本に来て10カ月ほど経ち、だいぶ慣れてきました。私はショベルカーを運転して、砕石や砂などの材料をお客さんのトラックに積み込む作業を任されています。当初はなかなかうまくできなかったけれど、段々できるようになったことが嬉しいです。うまくできるようになるまで2ヵ月くらいかかりました。

ベトナムでの研修時に日本語学校で日本語を勉強させてもらいました。最近は、お客さんと会話をするようになりました。日本語の勉強にもなるので嬉しいです。私も「お客さんの会社にはベトナム人はいますか?」「どこから来た人ですか?」などと日本語で質問します。冗談を言い合うことも良くあります。

実習で難しいところはありませんか?

今のところ、大丈夫です。私は日本に来る前、ベトナムの研修センターで約1ヵ月、実際にショベルカーの運転や操作をするなどの研修を受けました。ですから、作業自体は問題ありません。でも、日本人の働き方や考え方を十分学べていないことに気づきました。たとえば、現場の作業で注意しなければならないことなど、最初はよくわからなかったです。今はそれを少しずつ身につけているところです。

私はすでに結婚して子供もいますから、建設の実習は大変でも給料が高いので魅力的でした。もう一つの理由は、私はまだ日本語がそれほどできないので、それによる精神的なプレッシャーの少ない職種を選びました。それに、私はベトナムで2年間ほど橋の建造現場で働いた経験があるので、建設は大丈夫だと思ったのです。

日本とベトナム

建設の仕事で日本とベトナムで違うところはありますか?

今の仕事とは内容が全く違うので、単純に比べられないですが、日本人の真面目な仕事ぶりから学ぶことは多いです。

ベトナム人の性格の特徴は何でしょうか。良いところや、日本人と違うところを教えてください。

ベトナム人は家族をとても大切にします。私は自分の両親や兄、そして妻と息子と一緒に暮らしています。正月には親族がたくさん私の家に集まり、一緒に食事をしますが、そのとき幸せを感じます。日本人もきっと同じだと思いますが、ベトナム人にとって家族は一番大切な存在です。

今、生活で何か困っていることはありませんか。

おかげさまで、特にはありません。私は毎日、アパートで自炊をしています。毎朝、お弁当を作って職場で食べています。なるべく倹約してお金を貯めたいからです。私は日本食も好きで、特に刺身や焼肉が大好きなのですが、やっぱりベトナム料理が口に合いますから、自分で作るようにしているんです。

でも、仕事が終わってアパートに戻ってふと思うのは、3歳の息子のことです。離れて暮らすのは少し寂しいですが、スマートフォンのSNSや動画アプリで家族の様子を見ながら話ができます。息子の日々の成長ぶりがうかがえるのが楽しみです。

来日してから日本の印象は変わりましたか。

日本に来る前はテレビやインターネットで情報を集めていました。富士山や桜などの風景を見て、とてもきれいな国だと思っていました。ベトナムとは風景が全然違います。

日本に来てから、テレビやインターネットで見たのと違うところがあることも知りました。これは当たり前のことですが、良い人もいれば、そうでない人もいることも段々わかってきました。


日本の生活はとても便利で快適です。日本の電化製品は優れています。そして、実際に日本で働いて感じた一番の印象は、日本では年配の人も多く働いていることでした。

メッセージ

インフラサポート協同組合のサポートで良かったことは何ですか?なにか要望はありますか。

特に要望はありません。本当に組合のみなさんは優しく対応してくださり、仕事もそうですが、日々の生活もいろんなサポートをしてくださいます。何より有難かったのは、日本語実技試験のとき、会場まで案内してくださったことで、本当に感謝しています。

今後の抱負をお聞かせいただけますか。

今の仕事はだいたい覚えることができたので、これからは日本人の働き方を早く身につけること。ベトナムに帰っても、それを活かして働けるようになるためです。そして、日本語を毎日勉強しています。

いまは技能実習生ですから3年間日本で働くことが決まっていますが、もしできるならもっと長く日本にいて、働きたいと考えています。

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