事例紹介2021.06.11
外国人技能実習生を採用した1年を振り返って
株式会社トキワ
代表取締役社長 小宮様(写真:左)
取締役 宇都宮営業所 所長 田口様(写真:中央)
宇都宮営業所 導管工事係長 保坂様(写真:右)
ガス工事会社として60年以上の実績を誇る株式会社トキワでは2020年からベトナム人技能実習生の採用を始めています。採用に深く関わってこられたお三方に、経緯や現状についてお聞きました。
技能実習生の採用に至るまで
技能実習生を採用するに至った経緯を教えていただけますか。
田口様:サンセイの秋山社長と海外研修でご一緒する機会があったんです。そこで席が隣になって、外国人技能実習生についてレクチャーを受けまして。うちもゆくゆくは技能実習生の受け入れを考えたいな、と当時の(杉島)社長に構想を語ったところ、強く背中を押して頂いたのがきっかけでした。
インフラサポート協同組合との出会いもその頃でしょうか。
田口様:再度サンセイの秋山社長と話をして、秋山社長からインフラサポート協同組合に連絡をいれて頂いて。とんとん拍子でしたね。外国人というとやはり抵抗感もありましたが、秋山社長からは「ほとんど我々と一緒だよ」という話を聞きました。言葉の壁とか管理の仕方についても色々教えていただいて、「面倒じゃないよ」と。「インフラサポートさんは面倒見いいから」って。
面接時の印象はいかがでしたか。
保坂様:「この中から決めちゃっていいのかな」というのが第一印象です。一回きりの面接ですぐに決めてしまっていいのかなと。6,7人くらいいましたかね。
目はギラギラしてましたね。日本にきて仕事を覚えて戻るという、闘志のようなものが伝わってきました。ただ、面接時点でもう少し日本語が分かっていてくれたらな、というのはありましたね。通訳を通しての面接だったので。
その中から2名を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。
保坂様:一人は、すごく感動させられた一言があったので即決でした。質疑応答では、「決まった文句ではなくて、突拍子もないことを聞いて欲しい」と言われていたので、「後悔していることは何か」と聞いたんです。そしたら、「まだ私は親孝行できていない」って答えたんですよ。日本人でもなかなかそんな子はいないですから、感心しました。もう一人は、見た目が落ち着いていて冷静な感じがしましたし、テストの結果も優秀だったので選びました。
採用から現場教育
御社での実習内容について教えていただけますか。
保坂様:重機で掘削、埋め戻しや、点検作業、合間に配管作業の準備を手伝ってもらうこともあります。勤務態度はいいですよ。一生懸命やっています。サボることもなく。一生懸命過ぎちゃうところもありますけどね(笑)。
目の前のことに「これだ」と思ったら、そればっかりになってしまうので、注意することはありますね。言葉の壁というのは多少なりともあるかもしれないですね。
コミュニケーションについては、今は問題なくやっています。身振り手振りで伝わることもありますしね。
指導をする上で気を付けていることはありますか。
保坂様:外国人だとあまり意識しないようにしているので、気を使って話すこともないですし、訛りそのままで。とにかくあまり気を使わないようにしていますね。
採用前に不安なことはありましたか。
保坂様:私の性格かもしれないですが、来てみなきゃ分からないですからね。来る前から不安がっても仕方ないので、何も考えてなかったですね(笑)。
小宮様:あまり周りに不安がる人はいなかったよね。
田口様:いなかったですね。営業所全体で見ても誰も気にしてなかった。
保坂様:私たちが気にしていなかったので、誰も気にしてない。「本当に来るの?」くらいで。
田口様:「あ、本当に来るんだ」みたいなね(笑)。
小宮様:むしろ受入れ準備をちゃんとしてたよね。資格とりに行ったりね。
田口様:事務員さんまでちゃんとやってくれたよね。
保坂様:うん。よくやってくれてた。
田口様:生活の準備なんかは全部事務員さんがしてくれました。それこそ生活のことは全部。彼女たちで全部稟議も書いてくれてましたね。
技能実習生の受け入れについて
彼らを採用したことで社内に影響はありましたか。
小宮様:うちの営業所の中で、「どんなもんかな」って、興味津々で様子を見に来た人もいますね。技能実習生の評判がよかったものですから。「うちの営業所でも考えようか」みたいなところもでてきています。
日常生活で何かトラブルはありませんでしたか。
田口様:近所のトラブルは今のところありませんね。実習生が住んでいるアパートの斜め前にうちのOBが住んでるんです。「何かあったら教えてください」って言ってあったんですけど「何にもない」って。
隣近所に挨拶は行きましたね。日常生活については、ゴミの分別とか、毎日洗濯しなさいとは言ってます。
インフラサポート協同組合に期待することを教えてください。
小宮様:今当社で受け入れている技能実習生は2人ともすごくいい子で、礼儀作法もしっかりしてます。今は何も問題ありませんが、次の実習生をまたお願いするってなった際も、トラブルを起こすことの絶対ないようにサポートしていただけると助かりますね。
技能実習生の受け入れについて、この1年を振り返ってみていかがでしょうか。
保坂様:まだ一年ですからね。
田口様:試行錯誤の毎日です。
小宮様:初めて受け入れるとなると、どこまで面倒見なくちゃいけないとか、生活習慣とかどこまで教えてやらなくちゃいけないとか。最初はそこが分からないですよね。でも今は次の受け入れについても積極的に考えています。